津山漢方堂薬局
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十全大補湯 白血病抑制論文 |
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P27抑制因子 | イマニチブとLEM |
白血病でも 予後のわるい フィラデルフィア染色体陽性のもの 急性リンパ性白血病(ALL)の一部 と 慢性骨髄性白血病(CML) について 薬の種類 使い方から考えて 見てみます。 ここで 使われる 抗がん剤は 殺細胞系(古典的)抗がん剤と 分子標的薬 BCR-ABLのチロシンキナーゼ抑制剤の 2種類です。 |
殺細胞系(古典)抗がん剤は毒で 細胞の核内を 破壊し 細胞(がん細胞目標)をまさに殺します。 解説 人の細胞は約60兆(45-60)ほどで できています。 赤血球など 特別な細胞を除き 細胞の中には 核があります。 核の中には 細胞分裂のサイクルが 回っていて 秩序良く 新しい細胞と古い細胞の入れ替えが 行われます。 癌細胞では 異常なそくどで サイクルが回ります。 |
殺細胞系(古典)抗がん剤は毒で 細胞の核内を 破壊し 細胞(がん細胞目標)をまさに殺します。 解説 人の細胞は約60兆(45-60)ほどで できています。 赤血球など 特別な細胞を除き 細胞の中には 核があります。 核の中には 細胞分裂のサイクルが 回っていて 秩序良く 新しい細胞と古い細胞の入れ替えが 行われます。 癌細胞では 異常なそくどで サイクルが回ります。 |
いつもは 運転指令の指示を仰ぎ 秩序良く回っています。 しかし 何だかのせいで 回転が 速くなってしまいした。 止めるに 少々 野蛮でしすが 線路 電車を 爆破して壊せば異常は 止まります。 |
細胞のサイクルでも同じで 核の中を 壊してしまえば 異常サイクル つまり増殖は止まります。 この種の《抗がん剤》は 細胞を殺してしまうので 殺細胞系抗がん剤と言います。 |
新しく 運転指令を変えることで サイクルを止める方法を 考えました。 「回れ」シグナルを 止めて ブレーキをかければよいのです。 これが これが 現在使われている チロシンキナーゼ阻害薬 と言われる抗がん剤の原理です。 |
殺細胞系抗がん剤は いわゆる毒です。 細胞分裂の盛んな細胞をターゲットに 速く取り込まれるように作ります。 がん細胞以外でも 細胞分裂の速い 骨髄 消化粘膜(嘔吐 下痢) 口腔 髪 爪 などに 副作用がでます。 長期に使用は 適しません。 一方 分子標的薬は 耐性で 薬が効かなくなるまで また副作用で使えなくなるまで 使用を続けます。 (Ph+の分子標的薬 グリベック スプリセル タシグナ ボシュリフ アイクルシグ) 細胞を殺すのと違い 増殖シグナルを 止めるくすりは 予想外の副作用が出ます。 そこで 漢方薬を使い 副作用の軽減・ 発現予防を ケアすれば と思いつきました。 日本で 現在(2021-03)使われているこの種の薬は グリベック スプリセル タシグナ ボシュリフ アイクルシグ の5つになります。 薬が飲めなくなった場合 重篤な症状が おこる可能性が高いため 命をつなぐ薬となっています。 グリベックは 最初にできたフィラデルフィア染色体陽性の白血病薬です。 9割以上の方が 亡くなっていた疾患も この種の薬の進化で 4-5割になっています。 (移植までの時間稼ぎができるため 薬だけの効果で生存率が上がっているわけではない) ------------------------------------------------------------ 諸症状 副作用の対策 胸水に 五苓散は強すぎるので 補気建中湯を使う 。 肝蔵にアミノ酸を与えたいが 癌の栄養にもなりかねない。 アルブミン値を見ながら微量の柴胡で対応する。 表皮のむくみは ボウイオウギ? ハトムギ 体温を上げるに人参を 貧血は抗がん剤でなって当たり前 造血作用のある 当帰 や地黄は 治療が安定期に入るまで やめとうこう。 いろいろ 検討があります。 お悩みの方 漢方ケアに興味のある方は 一度ご相談ください。 |
電車に アクセルとブレーキがあるよいうに。
(加速指示をアクセル 止まれ指示をブレーキ)
細胞のサイクリンにも たくさんの種のアクセルとブレーキがあります。
ここでの 分子標的薬は 間違ってできた チロシンキナーゼ酵素の
BCR-ABL(ビーシーアールエブル)というアクセルを止めるものです。
BCR-ABLは たくさんのアクセルを 同時に踏みます。これが 治療を難しくしています。
がん細胞の中のBCR-ABLだけに 薬が効けばよいのですが ここだけを 止めるのは不可能で 正常細胞の働きにも 影響がでていまいます。 肝蔵 心臓などに 重大なエラーがでると 薬が続けられなくなります。 また BCR-ABLが 変異して 薬が 効かない型にかわることもあります。 キナーゼという内々の酵素は 生命維持に欠かせない大切な種類です。 |
今回 殺細胞系の抗がん剤と 分子標的薬 チロシンキナーゼ阻害薬の 違いを見てみました。 回転シグナル系を 細胞の中で 核に届くまでの間に止める これが ココの薬の作用機序でした。 |
椎茸菌由来のLEM にこの シグナル系を止める働きがあることが 2017年の金沢薬学会で発表されました。 椎茸菌というと かつて レンチナンという注射薬が 病院で使われていた経緯があります。 (現在 健康保険削除) LEM 論文 で多くのものが出てまいります。 私たちの体は 細胞サイクリンの暴走を防ぐ因子として P53 RB P27 などという タンパク質の因子を持っています。 これが 癌化を防いでくれています。 多くのがん患者さんで P53 の低下がみられることから 最近では 健康診断で 抗P53抗体を測るところが でてきました。 |
ブレーキの損傷は 癌化しやすい=早期発見に役立つということです。 LEM菌の作用ですが P53とは 別のブレーキ P27を BCR-ABLが 抑制してくるのを 止める という 作用が 見つかったということです。 |