最近のがん治療と漢方薬


1つの細胞の中には 約80億もの たんぱく質があります。

 細胞の核の中には DNA という設計図があり

 ①DNAは たんぱく質(酵素など)を つくる

 ②自分の 複製をつくる

 ③少しづつ変わる

    3つの仕事に関わっています。
 

がんと免疫の話は 

癌細胞を NK マクロファージ キラーT細胞などの 白血球が攻撃取り除く が主流です。
 
また ノーベル賞のニボルマブ(オプジーボ)も 癌細胞が これらの免疫細胞からの
攻撃を 巧みにかわし 攻撃を免れる機構を 止めるものです。
つまり
 出来上がった 癌細胞にたいして 除去することが 中心になっています。
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では その前の段階で おさえれないでしょうか?

 DNAに損傷が起きたり 設計図からのコピーミスで 癌の芽ができるのですが、
 実は これを止める ブレーキが 存在します。
 
 
 損傷したDNAの一部は アクセルを持ち 細胞分裂周期を加速しようとします。

当然 まともな細胞ができずに 癌細胞が つくられます。

しかし おかしいと 細胞分裂を 止めるブレーキが存在します。

例えば 最近 臨床検査で 使われるようになった P53抗体 
P53は ブレーキですが この抗体があると ブレーキがききません。

多くの癌患者さんで P53の抗体が見つかります。 
 

 
   
 細胞の分裂には周期があります。

細胞の核のなかにある
右図の CDKサイクリンが必要以上に
速く回るとがん細胞が 発生します。

ここに P53 RB P21 P21などは 
周期にブレーキをかける
遺伝子たんぱくです。

   
分子標的薬は 様々な種類があります。

癌細胞をつくる CDKサイクリンの高回転の指示(シグナル)は 

細胞の外から→ 細胞内→核へと 伝達されます。

そこで このシグナルをどこかで消せば 高回転は 止めれます。


乳がんのハーセプチン 肺がんのイレッサ タルセバ ジオトリフ タグリッソ ビジンプロ
白血病の グリベック スプリセル など 

多くの分子標的薬が このシグナルを どこかでと止めるものです。

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古典的抗がん剤 殺細胞系抗がん剤は 毒性が強く 毒は 細胞分裂の速い
癌細胞が よく吸収するを利用して 癌をやっつけていました。
当然 副作用も強いものでした。

しかし 分子標的薬は  この毒性については 随分改善されました。

一方で 細胞の外から→ 細胞内→核へと 

このシグナルも 正常時に正常な細胞に必要なものです。

そこで 既往症のある方はとくに 予想外の副作用が発生
することがあります。
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いま 病院の治療を受けない人は まずいません。

漢方薬の選択も 病院の治療を 熟慮して行います。

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